中西太（1955年）
高松第一高等学校→西鉄ライオンズ (1952～1969)
■成績 .332 35本 98点
■主な記録
首位打者 2回（1955年、1958年）
本塁打王 5回（1953年～1956年、1958年）
打点王 3回（1953年、1956年～1957年）
最高殊勲選手（MVP） 1回（1956年）
新人王（1952年）
怪童
新人時代から豪快な打撃で様々な逸話を残している伝説の選手。
旧制高松一中時代からあまりにも早い打球を武器に甲子園に3度出場。
しかし優勝することは出来ず、経済的理由などでもあって
進路を悩んでいた所に西鉄ライオンズの三原脩監督と出会い
大学進学までの費用を出してもらう事を条件に
卒業後に西鉄に入団する事を確約。
毎日オリオンズの若林忠志監督が中西の実の兄を抱き込み、
中西のオリオンズ入団を画策。
両者入り乱れる中、結局母の決断により西鉄入りが決定。
しかし本人は大学進学の夢の消失とプロとして生きる自信のなさから
大声で泣いてしまった。
しかしそんな自信のなさとは裏腹に入団した52年から
レギュラーとして出場して打率.281、12本塁打で新人王を獲得。
2年目には史上最年少のトリプルスリーも記録し、
56年まで4年連続の本塁打王を獲得し、
流線型打線と呼ばれる西鉄の中心選手となった。
しかし59年に利き手をスパイクされて負傷して以降は
腱鞘炎によって満足なスイングが出来ず低迷。
62年以降選手兼任監督としてチームを引っ張ってリーグ優勝も果たした。
その後も69年まで監督を歴任したが、
黒い霧事件もあって監督辞任と同時に現役を引退。
引退後は様々な球団を渡り歩く凄腕の打撃コーチとして
若松勉氏・田口壮氏・岩村明憲氏など
様々な選手を一流選手へと育てていった。
■特能等解説
マルチ弾
マルチ本塁打5回。
満塁男
満塁ホームラン2本。
内1発は代打ホームラン。
